KOTOKOさんスペシャルインタビュー 〜前編〜
前回お届けしたスペシャルソングCDの作曲者・井内舞子さんのスペシャルインタビューに引き続き、作詞とボーカルを担当されているKOTOKOさんのスペシャルインタビューをお届けいたします。

数々の主題歌を歌ってきたKOTOKOさん。どのように作詞をされているのか? など、普段では聞くことができない貴重なコメントが盛り沢山。
このKOTOKOさんのスペシャルインタビューは、前後編にわけてお届けいたします。ということで前編のスペシャルインタビュー、スタートです!!
●今回の楽曲を制作するにあたって、気をつけたことを教えてください。
作品の雰囲気やカラーが、とても優しく美しく繊細な感じがしたので、そのイメージを大切にしました。作詞の際もそれを頭に置いていましたし、歌もなるべくおしとやかに歌ってみました。
それから、異国(フランス)と日本のイメージ両方がいい具合に混ざり 合っていて独特な印象を受けたので、それを歌詞でも再現できるように頑張りました。
●今回の楽曲への思い入れや、制作時のエピソードなどがありましたら教えてください。
メーカー様からのご要望で歌詞中にいくつかフランス語を入れてくださいということだったのですが、フランス語の知識が全くありませんでしたので、大変苦労しました。フランス語辞書、英語辞書、ネットなどを駆使してなんとか書き上げました。意味も通ってメロディにも乗って・・・という言葉を探すのは熟知して いる日本語でも大変なのに、全く解らない国の言葉となると、かなり厳しかったですね〜。
初めは発音も解りませんでしたから本当に大変でした。。。いろいろ調べて、歌う時はなるべく本物に近いように・・・と頑張ったのですが、上手くいっているでしょうか?(^^;)
でも初めて挑戦した割には上手く言ったと思うので、フランス語コーラスの部分にはかなり思い入れがあります。これを期に、フランス語も勉強しようかな?なんて思ったほどです(笑)
●コミック作品『異国迷路のクロワーゼ』を読んで、感想を教えてください。
まず絵がすごく好みで、はっきり言って湯音ちゃん萌えです!!(笑)。「も〜可愛い〜〜」って一瞬で惚れちゃいました!
着物や骨董品の描写もとても細かく奇麗で、絵だけでも十分楽しめました。それに加え、少女が一人異国で暮らすことになり揺れ動きながら進んでいく心の描写なども繊細で巧いな〜と思いましたし、自分が同じ状況に置かれたらどうだろう?と思うと、とても人ごととは思えず、知らず知らず湯音ちゃんを応援してしまう自分が居ました。
お互いの文化や価値観の違いに戸惑いながらも次第に心を通わせていく湯音ちゃんとクロード様の様子にも共感できましたし、一見冷たく見えて実は優しいクロード様も素敵で、二人と一緒に異国で暮らしてみたくなってしまいました。
●詞を書かれる時にはどのようなイメージを思い浮かべましたか。
自分自身が湯音ちゃんになった気持ちで書きました。期待と不安が入り交じる異国の空の下、出会いの中で何かを掴み、どんどん強くなっていけたら良いな・・・、そして母国を離れた時に抱いていた夢が叶うよう、次々と扉の鍵を開けていく。繊細な異国の情景をちりばめた中にも、そんな少女の強い意志をイメージし書いてみました。それから、湯音ちゃんを通じて描かれている日本人女性の持つ奥ゆかしさやいじらしさも織り交ぜてみました。
●詞中に多くある印象強い文言
例えば
・見上げた異国の空へ 玉響(たまゆら)小さく祈り
・見つけたの 抱き締めるような空の色を
・育てあってゆけるように 見失って違(たが)わぬよう
など、心に響く文言は何からインスピレーションを受けているのでしょうか。
全て気に入っている箇所なので、心に響くと言っていただけて大変嬉しいです! 『見上げた異国の空へ 玉響(たまゆら)小さく祈り』の部分は、曲を聴いた時に「これしかない!」と思いついたフレーズです。『玉響』は、いつか歌詞に使いたいと思っていた言葉で、今回の日本女性の奥ゆかしさを描いたこの作品にはぴったりだと即決しました。フランス語も良いですが、日本語って本当に美しい響きを持ったものが多いんですよね。
『見つけたの 抱き締めるような空の色を』は、私が外国に行った時に感じた印象です。外国の空はとりわけ大きく感じ、自分がとても小さく弱く場違いな存在に思えてしまいます。けれどまたそんな自分を何も言わず包んでくれる空・・・。そんな大きさと暖かさをクロード様の中に感じました。
『育てあってゆけるように 見失って違(たが)わぬよう』については、普段私が感じている人間関係において重要だと考えていることです。それがこの物語ではとても上手く表現されていて、強く共感できたのでこのフレーズが生まれました。
自分が普段考えている思いなどと作品のもつ感情がぴたっと重なった時、自分でも「よし!」と納得できるフレーズが浮かんでくるようですね。
後編に続く…。