受賞作決定!!
数々の名作・快作を生み出してきた富士見ヤングミステリー大賞。泣いても笑ってもこれが最後、有終の美を飾る選考結果を発表します!!
【佳 作】
なつそら 著:CAMY
STORY
地球の生物が一夜にして消滅し、人類は月に住んでいる未来。
ロボット専門学校に通う17歳の少女・永見ナツは、ロボットの「感情」のメンテナンスの実習を行うことになった。
パートナーは「王子様」と呼ばれる無口な美少年・相良空。二人は、誰かを「待つ」という命令に縛られたロボットを、
取り壊しが決まった公園から動かすという課題に挑む。
ロボットを動かすには、命令を取り消すか、命令を完遂するかの二択だが、ロボットの主人は亡くなっていて——。
[寸評]有栖川有栖先生
青春小説としてのテーマがわかりやすく課題がはっきりしていて、一番「読める」物語でした。
淡いSF仕立てですね。傑作SFを読み込んでいけば、もっと技法が身に付くと思いますよ。
[寸評]竹河聖先生
小説としても未熟だし、文章表現がまだまだつたないです。月面都市の描写ももっと緻密にやってほしかった。
ただ、雰囲気があります。作家として何か持っているものはあると感じました。
[寸評]井上雅彦先生
設定のわりに展開は派手ではりませんが、深みがあります。なぜロボットをモチーフにしたのかという理由が明確にあって、
自分の夢を問い直すテーマと結びつく。読後感が爽やかです。
【井上雅彦・竹河聖賞】
鞘火(さやか) 著:唐草 燕(からくさ つばめ)
STORY
女子大生「さやか」は、基礎人格「さやか」を軸に、複数の人格が曜日担当を決め快適に過ごしていた。だが、危険な殺人人格の存在が判明。「私の中の犯人捜し」をすることに。
[寸評]井上雅彦先生
日替わり一人称の「二人芝居」。アイディア負けせずに、頁をめくらせる力があり、小説として一番面白かった。
キャラの書き分けも愛おしいほど。克服すべき欠点は、比喩の使い方です。
[寸評]竹河聖先生
文章はうまい方です。ただ、事件の進展が主人公の中で終始し、実際の動きは少ないのが若い読者には難点かと思います。
もっと外の人間とのドラマでキャラを動かしていくとよいでしょう。
[寸評]有栖川有栖先生
「脳内で分離している人格が殺人事件を引き起こす」という設定は最近よく見られます。
設定にもおもしろさはありますが、書きたいように症例を書いており説得力が感じられませんでした。
【最終選考作】
クライシス・クインテット 著:日向 葵(ひなた あおい)
STORY
歌が得意な12歳・テスラは、名門学院にひと月早く入学、入学式で上演される歌劇に出演することに。
だが、学園内で職人が変死を遂げたため歌劇同好会の仲間とともに捜査に乗り出す。
[寸評]竹河聖先生
がんばって書いた作品ですね。要素が多いので、整理してメリハリをつけるよう心がけましょう。設定の飛躍を受け入れれば、おもしろく読めました。
リストカルテット 著:黒剣士もきゅもきゅ
STORY
7年ぶりに故郷に帰ってきた少年・きゐは、強烈な変人美少女集団と出会う。それは、かつてともに自殺を図った親友だった。
不運にも連続通り魔事件の犯人とされたきゐだが!?
[寸評]井上雅彦先生
ライトノベルを書く作者の悦びを、最も活き活きと伝えてくれた作品でした。時代を表現するセリフも面白い。
驚愕の結末は、もっと考慮すべきでしょう。
第1回の深見真大賞受賞作に始まり、多くの才能を発掘してきた富士見ヤングミステリー大賞。 今回の選考をもって、8年の歴史に幕を下ろします。 投稿者の皆さん、受賞作を楽しみにしてくれた読者の皆さん、有り難うございました。 生まれたての新人作家2人の応援を宜しくお願いいたします。
きみにしか書けない物語で、今までにないドキドキを「読者」へ。
新しい地平の向こうへ挑戦していく、勇気ある才能をファンタジアは待っています!
●選考委員
賀東招二・鏡貴也・四季童子・ファンタジア文庫編集長(敬称略)
ファンタジア文庫編集部
ドラゴンマガジン編集部
[大賞]
正賞の盾ならびに副賞の300万円
[金賞]
正賞の賞状ならびに副賞の50万円
[銀賞]
正賞の賞状ならびに副賞の30万円
[読者賞]
正賞の賞状ならびに副賞の20万円
●応募資格
プロ・アマを問いません。
●募集作品
十代の読者を対象とした広義のエンタテインメント作品。ジャンル不問です。未発表のオリジナル作品に限ります。
短編集、未完の作品、既成の作品の設定をそのまま使用した作品は、選考対象外となります。
●原稿枚数
40字×40行換算で60〜100枚
●発表
ドラゴンマガジン2010年7月号(予定)
●応募先
〒102-8144
東京都千代田区富士見1-12-14
富士見書房
「第22回ファンタジア大賞」係
締め切りは2009年8月31日(当日消印有効)
●応募の際の注意事項
■原稿のはじめに表紙を付けて、タイトル、P.N.(なければ本名)のみを記入してください。
2枚目に、タイトル、自分の郵便番号・住所・氏名(本名とP.N.をわかりやすく)・年齢・電話番号・略歴・他の
小説賞への応募歴(現在選考中の作品があればその旨を明記)・
40字×40行で打ち出したときの枚数、20字×20行で打ち出したときの枚数を書いてください。
3枚目以降に、2000字程度のあらすじを付けてください。
■作品タイトル、氏名、ペンネームには必ずふりがなを付けてください。
■A4横の用紙に40字×40行、縦書きで印刷してください。
感熱紙は変色しやすいので使用しないこと。手書き原稿は不可。
■原稿には通し番号を入れ、ダブルクリップで右端一か所を綴じてください。
■独立した作品であれば、一人で何作応募されてもかまいません。
■同一作品による、他の文学賞への二重投稿は認められません。
■出版権、映像化権、および二次使用権など入選作に発生する権利は富士見書房に帰属します。
■応募原稿は返却できません。必要な場合はコピーを取ってからご応募ください。
また選考に関するお問い合わせには応じられませんのでご了承ください。
※読者賞の詳細につきましては、今後、ドラゴンマガジンや富士見書房HPなどで告知の予定です。
選考過程&受賞作速報はドラゴンマガジン&富士見書房ウェブサイトにて掲載!
